一般社団法人日本ガンマナイフ学会

The Japanese Leksell Gamma Knife Society-JLGK

治療におけるQ&A

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よく患者さんから頂くご質問

Q

ガンマナイフとはどのような治療ですか?

ガンマナイフは約200本の細いビーム(放射線)を虫めがねの焦点のように病巣部に集中的に照射します。照射時に貫通する頭皮・骨・脳組織・血管などの病巣周囲の正常組織への影響は少なく、治療計画はコンピューターにより作成されます。線源と病巣が固定されているので高い位置精度が得られる治療です。

Q

ガンマナイフ治療によって髪の毛が抜け落ちたり、変色したりするのでしょうか?

一般的な放射線治療のように頭部全てが脱毛する事はガンマナイフ治療ではないですが、脳表に病変があれば部分的な脱毛が見られることもあるかもしれません。

Q

治療の際に痛みはありますか?

「ナイフ」という名前がついていますが、メスで切ったりすることはありません。
ピンを用いて頭部にフレームを固定しますが、その際には局所麻酔の注射を行います。病変に照射を行っている間は、全く痛みはありません。

Q

なぜ頭部にフレーム(頭部固定枠)を取り付けるのですか?

フレームはいわば「頭部に固定した定規」の役割を果たします。
フレームを取り付けることで、確実かつ正確に放射線を照射することができるようになるのです。

Q

ガンマナイフはどのような種類の病気や治療が対象になりますか?

ガンマナイフはその構造上、頭部の病変が治療対象となります。治療対象となる疾患については「主な適応疾患」をご覧ください。病巣の大きさや広がりによっては、治療の対象とならない場合がありますので、詳しくは担当医にご確認ください。

Q

ガンマナイフ治療の副作用はありますか?

残念ながら副作用の可能性が皆無である治療というものは、この世の中に存在しません。
ガンマナイフ治療においても、多くの場合は治療による副作用は生じることなく経過しますので、基本的には安全性の高い治療といえますが、疾患の種類、位置や大きさによっては、一定の頻度でさまざまな副作用が起こる恐れはあります。
詳しくは担当医までお尋ねください。

Q

ガンマナイフと全脳照射との違いを教えてください。

ガンマナイフでは病巣を狙って一回で治療を行います。
全脳照射では正常脳組織を含めて弱い照射を毎日繰り返して、腫瘍だけが死滅することを期待して治療します。
また、全脳照射では、正常脳組織へのダメージが危惧されるため、一般的に一生で一度(1クール)だけしか受けることができません。
この点、ガンマナイフは、新たに出現した病巣などに対して複数回の治療を繰り返す事が可能です。

Q

ガンマナイフ治療はどのくらい入院するのでしょうか?

一般的な入院期間は2泊3日で、そのうち治療を行うのは1日だけです。
治療期間も短く、身体への負担も少ないので、早期の社会復帰が可能です。

Q

ガンマナイフ治療に健康保険は適応されるのでしょうか?
また治療費はいくらぐらいかかるのでしょうか?

脳腫瘍や脳動静脈奇形に対するガンマナイフ治療には、健康保険が適用されます。
詳しくは「治療費について」をご覧ください。